脳が喜ぶ勉強法
皆さんは、自分がこれまでにどんな勉強法をしたことがありますか?
どんな勉強法が効果があったか、ちょっと考えてみてください。
テスト勉強、受験勉強や資格試験、どんな勉強法をしていたでしょうか?
私は、漢字はよく書いて書いて書きまくって覚えていました。
(それしかやり方を知らなかったからです)
音読は苦手で、あまりやりませんでした。
普段から算数や数学は、図を書いてイメージ化して考えていました。
国語では、文章が苦手でしたから、登場人物などを図に書いたり
フロー図を書いたりしてイメージ化すると、理解しやすかったです。
学生の定番の暗記グッズ、赤フィルターや単語帳も頻繁に使用しました。
他にも、自分でテストをつくってみることもありましたね。
ダメだったな~ということは、
図書館での勉強は、すぐ眠くなったり周りにある本のほうが読みたくて
気が散ってました。
(^^;)
そんな風に、人にはそれぞれ、独自の勉強法や適した学習環境があります。
今日は、脳が喜ぶ勉強法をお伝えします。
まず脳の特性を知っておくと、どんな勉強法が効果的なのかわかります。
【脳の特性1】
感情が伴った経験は深く記憶される
扁桃体(感情)と海馬(情報の必要有無)が密接に関係している。
脳は「感情的に好きなものを必要な情報」とみなすため、海馬は記憶の選別をするところなので、そこで必要とみなされます。
皆さんもとってもショックだったこと、すごく驚いた発見
ワクワクしていた出来事、というのは、覚えていませんか?
1週間前の夕飯とか、3日前にあったことなど、どうでもいいことは
すぐ忘れちゃいますよね。
記憶として短時間で定着させるためには、感情を伴った学び体験をしましょう!
例えば、ワクワク好きな勉強を追求したり、面白い先生から学ぶこともオススメです。すごくテンションがあがる場所でワクワクしながら勉強することもいいでしょう。
好きな勉強からはじめて、1日は好きな勉強で終えるようにしましょう。
ちょっと興味ない勉強なら、面白おかしく教えてくれる先生から学んだり
YouTubeで楽しそうな動画で学ぶのもオススメです。
プラス感情(ワクワク、好き)と学び、勉強をリンクづけることを
考えてみてくださいね!
【脳の特性2】
人の脳は、インプットとアウトプットの繰り返しで強化されます。
アウトプットのほうがインプットよりも強力です。
ここでいうインプットとは、見たり聞いたりすること。
アウトプットは、話す、書く、ということです。
つまり、アプトプットを重視した勉強法とは、復習をすることです。それも繰り返し、3回することがよいでしょう。
カナダのウォータールー大学の研究では
2日後に復習、
1週間後に復習、
1ヶ月後に復習、
をすると、記憶定着率が90%という研究結果があります。
繰り返しが脳の定着を促すのは、身近な例をあげると、
「自分の名前」「実家の電話番号」「かけ算の九九」などがあげられます。
それらは、何万回も繰り返したから脳に深く記憶されており、忘れようとしても忘れられません。
この特性を使っての勉強法は、絶対、覚えたいことやできるようになりたい勉強は
3回繰り返し勉強しましょう。
同じテキスト、特に基本問題集は3回は繰り返すこと
1回目は全部
2回目は、間違った問題のみ
3回目は、2回間違った問題のみ
繰り返すと、「3回間違った問題がテストにでるよ」と、石田先生は生徒さんに教えているそうです。
【脳の特性3】
人の脳は五感の中でも優位感覚があることが研究でわかっています。
視覚、聴覚、身体感覚、この3つのうち、人それぞれ、情報を取り入れやすい感覚があるそうです。つまり、自分の優位感覚で強いところを使って学ぶと、より簡単に覚えることができるということです。
ちなみに、私は視覚が1番優位、その次は、身体感覚、3番目に聴覚が優位です。
(中学受験ママスクール4Blissや個人セッションでは、診断テストを行っております。)
視覚から情報を得やすい人は、見て覚える、イラスト化して覚えるとより学びが進むでしょう。マインドマップなどもオススメです。
聴覚から情報を得やすい人は、耳から覚えるのが得意なので、歌の歌詞などもすぐ覚えがちです。
そんな人は、音読する、DVDの音などで覚えるのをオススメします。
身体感覚から情報を得やすい人は、雰囲気から学ぶ、体験して体感しながら学ぶ、歩きながら、運動しながら学ぶことが良いでしょう。
こんな風に、「勉強のやり方」を知って、子どもにも教えることが大切です。東大生や頭のいい人は独自の勉強法をあみだしているので、短時間で集中して勉強を行い、しっかり睡眠もとっているのですね。
むやみに子どもがしている勉強の仕方を否定せず、自分のやり方を押しつけず、ぜひ3つの脳の特性を活かした勉強法を、お子さんと楽しく実践してみて、これからの成績アップにつなげてみてください。