子どもを育てる環境でマインドコントロールしていく方法
人の性格は、「持って生まれた気質」と「身を置く環境」で性格が形成されると言われています。
ここで子育てにおいても、子ども自身が持って生まれた気質があり、ここは変わらないそうです。しかし、お子さんが、どんな環境で育つかでお子さんの性格だけではなく、能力も、意識も変わってきます。
どれほど環境の影響を受けるかですが、例えば、日本人の子でも、アメリカで生まれ育ったら、自然と言葉は英語になり、性格も、アメリカ人ぽく、外交的でフレンドリーになりますよね。親が納豆を一切食べさせずに、アメリカンフードばかりで育てたら、納豆好きにはなりません。(もちろん大人になって、食べてみたときに、好きになるかもしれませんが)
インドで育ったら、インド人ぽく
中国で育ったら、中国人らしくなるでしょう。
日々、私たちは自分が身を置く環境に影響をうけるわけです。
特に子どもであればあるほど、その影響は大きいでしょう。
例えば、子どもが物心ついた時には、「僕は医者になるんだ!」とは言いません。
両親が医者の夫婦で、物心ついたときから、家庭の雰囲気が、医学の雰囲気があり、
両親が医学の話が多く、患者さんの話をしていたり、
別に親が「お前は好きなことやっていいんだぞ」と言っても、普通のサラリーマン家庭よりかは、幼い頃から医学が身近に感じてそだっているので、医者になる可能性は高いでしょう。
芸能人夫婦の子どもは、やっぱり幼い頃から、スタジオ慣れして、一流の音楽に触れていたら、やっぱり本人が意識しなくても、触れる回数が多ければ多いほど影響を受けるでしょう。
無意識的に、私たちは普段自分が過ごす環境から影響をうけています。
家庭でどんな雰囲気があるか、を考えてみてください。
また子どもは「親を見て育つ」とも言いますよね。普段、親がどんな言葉を発しているのか、親がどんなことに興味もっているのか、親が家庭のインテリアをどんなものを揃えているのか、を知らず知らずのうちに、潜在意識に落としこんでいるのです。
心理学では、「プライミング効果」というのがあり、あらかじめ受けた刺激(情報)によって、行動が無意識に影響されることをいいます。英語のプライム「前もっておしえこむ」に由来しています。
刺激(プライマー)によって、特定の概念が「活性化」させられ、関連する情報(ターゲット)を連想しやすくなるという効果です。
例えば、「シャンデリア10回言って」
「シャンデリア、シャンデリア、・・・」
「リンゴ食べて死んだ人は?」
「シンデレラ」
(白雪姫です・・・)
「温泉って10回言って」
「温泉、温泉、・・・」
「3000の次は?」
「4000」
(3001です・・・)
こういうのも、プライミング効果の1つです。
子どもが普段、何気なく過ごす環境、家の中で、どんな言葉を親がよく使うか、壁にさりげなくどんな絵やポスターが飾ってあるか、どんな音が聞こえてくるか、を、意図して変えておくのです。そうして、子どもの潜在意識にはたらきかけていくのです。
だけど、あからさまにやると、プレッシャーやおしつけになり、嫌がられます。苦笑。
本当に、気づかれないくらい、気づかないくらい、あるのが当たり前くらい、さりげなくやるのがポイントです。
また自分も、普段から視界にどんなものが入っているのか、そこに意識がむいてなくても、視界や耳に入ってくる音など、知らないうちに影響を受けているので、改めて、自分がこうなりたいという理想があれば、自分の身を置く環境をさりげなく変えていくといいでしょう。